第11章 sweet bitter spice
「リリスってあの悪魔のリリスですか?」
「えぇそうよ。」
「うぉ!本物ですか⁈私悪魔の話とか神話も好きでよく読んでました!リリスさんの世の中の男全員虜にしてやる精神メッチャ大好きです!」
私が興奮気味に語っていると、リリスさんは、一瞬驚いた顔をしたけど、
「ふふっ本当噂通りの不思議な子ね。私貴女みたいな女の子大好きよ。」
と言いながら頬に触れられるとその怪しくも艶やかな顔立ちにドギマギしてしまった。
私が顔を真っ赤にしながらぽっぽしていると、
「リリスさん、そろそろお時間ですよ。おふざけは、その辺で。」
と、言いながら私をリリスさんから離した。
それを見たリリスさんがあらあらと言いながら
「それじゃまたね美桜ちゃん。あっ後これお土産。」
と言いながら執事の格好をした羊さんから紙袋を1つ受け取り私に手渡した。
「有難うございます!またお時間のある時にお話聞かせてください!」
私は、鬼灯さん達を見送って仕事についた。