第9章 鬼と金棒
襖を開けるとさっきの親方と、布団に横になってる綺麗な女性が待っていた。
「親方姐さん、こちら地獄の補佐官の鬼灯様と美桜様、天国の白澤様です。姐さんが作った金棒を鬼灯様が、持っていらしたので、連れてきました。」
由良は、先程の経緯などを説明して、3人も挨拶をした。
「そうだったのね、でも本当見つかって良かった…わざわざ届けてくださってありがとうございます…。」
「本当ありがとうございます。儂等が生きてる間にまた拝めるなんてなぁ…。」
「生きてる間にって…どうゆう事ですか?」
美桜が不安そうに2人を見ると、
「ばぁさん、サザラは、不治の病でなぁ…もぅそう長くないらしんじゃよ。だからどうしても最後に金棒を、見せてやりたくてな…」
「不治の病…?」
「少しづつ身体が動かなくなって、最後には、植物状態になるみたいなの…医者も匙を投げてね。」
「そんなっ!」
重たい空気が流れてると、
「あのぅ、もしかしたら僕なら治せるかもよ?」
と、白澤が口を開いた。