第9章 鬼と金棒
「親方〜姐さん〜帰りました〜!」
由良さんが、玄関から声をかけると奥から、
「遅いんじゃー‼︎」
っと、声と一緒に金槌が飛んできた。
「いやぁ〜色々ありまして!それより大変なんですよ!」
由良さんは、しれっと金槌をキャッチし、話し続けた。
「金棒が2つ見つかったんですよ!」
「はっ⁈なんじゃと⁈」
驚きながら親方がこちらを見て奥に走って行った。
「あぁ、行っちゃいましたね、さぁどうぞお上りください!」
3人は、案内をされて、屋敷の奥に進みました。
風神と雷神の大きな襖の前に止まり、
「失礼します、由良です。」
「お帰り、さぁお入り。」
凛とした綺麗な声が奥から聞こえ由良が襖を開けた。