第9章 鬼と金棒
「そしてなくなった対の金棒が、落ちた先にあるなんて、これは、運命ですよ!きっと金棒同士が呼び合って会わせてくれたんですよ!」
キラキラとした瞳で感動したと、語る由良に3人は苦笑いを浮かべた。
「話は大まか分かったけど、何で小さい金棒は、美桜ちゃんにしか抜かなかったんだろうね?」
「私にも、分かりません。親方達なら何か分かると思い、貴方方に一緒に来てもらったんです。処で貴方は、その金棒をどこで?」
由良が鬼灯に尋ねると、鬼灯が金棒を手に入れた経緯を話した。
「お前、昔から変わんないんだな…。」
「うっさい白豚。叩き落とすぞ。」
「まあまあ2人とも、由良さん話は分かりました!早く親方さん達に、思い出の品を返してあげないとですね!」
「しかし、私は、これがなくなると困るんですよねぇ…。」
「あっそっか、金棒なくなっちゃうんですもんね。新しいのを、作ってもらうとか出来ないですかね?」
「親方達なら、作ってくれるとは、思いますけど、もぅ現役を引退してるので、どうか…」
そんな話をしていると、目的の場所に着いたらしい。