第9章 鬼と金棒
「ちょっと見せてもらって良いですか⁈」
「良いですけど、これ触ると…」
「分かってます!私は、大丈夫ですので!」
そう言いながら、由良は、鬼灯から金棒を受け取りやっぱりと呟いた。
「あのもしお時間が有りましたら、私と一緒に来て頂けませんか?」
「私ですか?構いませんが、どちらに?」
「私の親方の元に。説明は、道中でなさいますから!」
由良は、お願いしますと頭を下げ、白澤は、面白そうだから付いていくと楽しそうだった。
「先ずは、金棒を抜かないとですね。」
そう言いながら、3人は振り返ると、
「あっ!抜けちゃいました!」
と、言いながら美桜は、金棒を持っていた。
3人は、驚き美桜近づき、2人でも抜けなかったのに、何故美桜抜けたのか、納得ができなかった。
「もしかしたら…貴女も一緒に来てくれますか⁉︎」
「ふぇっ!なっなんだっ⁈」
由良は、キラキラとした瞳で美桜手を引いて朧車まで駆け足で走り、その後を2人が追いかけた。