第8章 再会
「ウッ!ゴホッゴホッ!」
(何ダコレ!身体ガ熱イ!)
あさひの身体からみるみる黒い火が立ち込め、鬼灯が驚き消そうとすると
「触るんじゃないよ!いくら鬼でもあんたも取り込まれるよ。」
鬼灯は、訳がわからず様子を伺った。
火が盛大に燃え上がった時大きな黒い塊が宙を舞った。
鈴奏は、空かさず小さな麻袋を取り出すと
「怨念よ、そなたの行くべき場所に連れてってやろう。」
黒い塊を鷲掴み小さな麻袋に入れた。
「これでこの小娘からは、怨念が消えたよ。本来の姿に戻るはずじゃ。」
そう言われあさひの元に駆け寄ると、全身真っ白な女性が横たわっていた。