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地獄の果てに

第8章 再会


襲ってくる化け物から身を交わし、懐から札を取り出して化け物に貼り付けた。

『ギャー‼︎‼︎』
「念のために持ってきた札が役に立って良かったです。」

鬼灯が捕まえようと近づくが、札が燃え、化け物は、飛んで逃げていった。

「っち!逃しましたかっ。あさひさんを、取り巻いてる怨念をどうにかしないと、手遅れになりそうですね…。」

その日から毎日化け物を探しては、怨念を少しづつ剥がし、怨みを小さくする作業の繰り返しだった。
ようやく貞子ぐらいになった頃、あさひは、自我を取り戻しつつあった。
『本当ニ、オ前ヲ、信ジテ良インダナ…。』
「私は、嘘はつきません。地獄で貴女を美桜さんが待ってるのも事実です。ただ、貴女には地獄に来てもらうのには、条件があります。」
『条件…。』

鬼灯は懐から分厚い図鑑を出した。

「ここに書いてある内容を2日で覚えてください。でなければ、貴女は、美桜さんに会うことは出来ません。」
『コレヲ2日デ⁈コレハ、一体…。』

パラパラとあさひが読み出すと
『…分カッタ。2日デ覚エテミセル。』
「よろしくお願いします。私は地獄で用意をしておきますので。」

そう言い残し鬼灯は、地獄に戻った。
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