第8章 再会
「でも何で⁈何であさひがここに⁈ってか見た目が貞子じゃない⁉︎」
「ちゃんと説明しますから落ち着いて。」
鬼灯さんが事情を説明してくれた。
美桜が仕事に慣れた頃を見計らって、鬼灯は、現世に視察してあさひを探していた。
2人が虐殺された現場に向かうが、あさひの姿はなく、辺りを探してみた。
しかし中々見つからず3日が過ぎていた。
(困りました。すぐに見つかると思っていたのですが…)
色々探していると、莫大な怨念が溢れている所があった。
近づくとそこには、悍ましい姿の化け物が叫んでいた。
『許サナい!人間共メ!皆殺しニシテやル!』
叫び声と共に、走り出した化け物を鬼灯は、押さえつけた。
『ゥギャっ!誰だ貴様ッ!』
「貴女、あさひさんですか?」
『あサヒ…誰ダ…知らナイ』
(色んな怨念が渦巻いて自我が分からなくなっているのか…)
「美桜さんが貴女を助けたいと願っています。私と一緒に来てくださいますか?」
『美桜…ソウダ美桜を、美桜ヲ返セ!人間共が奪ッタ!』
化け物が叫びながら鬼灯に襲いかかってきた。