第7章 崩れる平和
翌日、私達は、警察署に向かった。
ストーカーが何故このような事をしたのか、経緯を聞かされた。
あの日私とぶつかった男は、いつも通り自分の運命の人を探していたらしい。そして私が丁寧に対応してくれた事が嬉しく、きっと運命の人に違いない!と身勝手な妄想を始めたらしい。
手紙を何通も出したのに私が読んでる気配がなく、段々と愛が怒りに変わっていったらしい。
丁度私も忙しくなった時だったから全然手紙の存在を知らなかったし、まさか自分がって気持ちもあった。
男は、私が手紙を確認したら、連れ去ろうと毎日あの部屋で見張っていたらしい、そしてあの日私が確認しにきたから行動に移したらしい。
後の事は、昨日監禁された通りだった。
何とも身勝手で、理不尽な理由であんな目にあったのかと思うと怒りを覚えるが、誰にでも等しく手を差し伸べるのをやめとけばよかったのかとも悩んでしまった。