第7章 崩れる平和
事情聴取が終わり廊下で待っていると、鬼灯さんも戻ってきた。
「終わりましたか?」
「はい!」
私達は、義経さんに挨拶をして帰った。
帰り道私は鬼灯さんに呟いた。
「誰にでも等しく手を差し伸べた事が間違いだったんですかね…」
「…もし、道端で誰か困っている人がいたら、美桜さんどうしますか?」
「…やっぱり見て見ぬ振りは出来ません。」
「それで良いのですよ。貴女は貴女らしく優しい人でいれば、今回は、たまたま悪い人に目をつけられてしまっただけで、全ての人が悪ではないのですから、自分の意思を曲げないで下さい。」
優しく鬼灯さんに言われて、私は私の決めた意思を貫こう、それがまた辛い事になっても、間違いではないと思うから、私は、私らしくこれからも頑張ろうと心に誓った。