第7章 崩れる平和
「頂きます。」
パクッ
「…どうですか…?」
「凄く美味しいですよ!全部地獄の食材で作ってくれたんですね…。私の為に…。」
「良かった!不味かったらどうしようかと思いました!自分で味見して美味しかったから、大丈夫かなって思って持ってきたけど、実際地獄の食材を使った、料理あまり食べたことないから、味付けが分からなくて…。」
「充分ですよ!美桜さんは、きっと素敵な奥さんになれますよ。」
「ははっなれたら良いんですけどね!」
たわいの無い話をして、鬼灯さんは、荷物の整理をしてまた戻ろうとしていた。
「子供達の事やお仕事を押し付けてしまって申し訳ないです…今度埋め合わせしますから。」
「いいんですよ!色々お世話になってるし、鬼灯さんの役に立てるなら、私も嬉しいです!」
私がふにゃっと笑うとぽんぽんと頭を撫でられ、鬼灯さんは、現世へ戻って行った。