第2章 全ての終わりと始まり
「ここは地獄ですよ。そして貴女死んでますよ。」
鬼灯が女性にそう告げると
「んあ、死んでるのわ分かってますよ〜殺されてたし。てかあれ?死神じゃなくて鬼が目の前にいる⁈」
尚も死神の話をする女に段々イライラしてきて鬼灯は
「死神じゃありません!鬼です。貴女ここで何してるんですか?殺されたって?」
鬼灯の問い掛けに女性は
「誕生日目前、もう少しで28歳おめでとう自分ってお祝いしようと帰ったら殺された。」
濁った様な目をしながらそう呟いた女性に、これ以上聞いても面倒くさいと思った鬼灯は
「兎に角、貴女の事を調べなければなりませんね、貴女お名前覚えてますか?」
「…美桜、木原美桜」
「木原美桜さんですね。私は鬼灯と申します。これから宜しくお願いします。」