第1章 【ドリノベ内企画】路地裏アンアン in 光秀 / 明智光秀
「ああ、イイな……狭い」
「ふっ…んっぁ……!」
「声、我慢出来そうか」
「わ、解りませんっ……」
「そうか、承知した」
素直な美依のことだ。
これが褥であったなら…きっと気持ち良く啼くに違いない。
そんな甘い声も聞いてみたいけれど……
ここは路地裏、あまり響くのは宜しくない。
────だったら、お楽しみはまた次の機会だ
「んんっ……!」
俺はそこで、初めて美依の唇を己の唇で塞ぎ。
空いた手で腰を強く引き寄せ、一気に律動を開始させた。
ぐちゅっずぷっ…ぱちゅんっぱちゅんっっ!!
「んっふぅっ…!んっんっんぅ……!」
「んっ…美依っ……!」
「んっぁっ…ひで、さんっ……!」
僅かな唇の隙間から、熱く荒れた吐息が漏れ、少し離れて名前を呼んではまた重なる。
荒々しく、貪るように。
美依の柔らかい部分に噛みついては、何度も舌を差し入れ絡ませた。
そして、絡まるのは舌だけではない。
美依の中も、蜜が絡みつくようにうねってきて、イイ具合に搾り取ってきて。
ここが路地裏なのも忘れて、全てぶっ飛んでしまいそうだ。
「みつっ…ぁっ…んっんんーっっ!」
美依も必死に首にしがみついてくる。
そんな姿が堪らなく愛しくて、可愛くて。
ああ、褒美を貰ってるのは、俺の方だ。
そんな考えが頭に過ぎった。
こんなに温かい躰を抱けて、触れ合う悦に……
もう二度と、お前を離したくないと。
湧き上がる感情が、止まらない。
(この感情は、なんだ──……?)
強い独占欲。
甘く熱い、美依への感情。
焦げるような、眩い熱と。
身も心も蕩けるような、淡く優しい充実感。
満たされていく悦びと。
渇いていく、渇望と。
全てが入り交じった、狂おしい激情。
(オマエノ、スベテガ、ホシイ──……)
それを感じて、頭の中で一気に弾けた。
そうか、そうだったんだな。
熱い躰とは裏腹、頭が冷静になり。
その感情の名前に、ようやく行き着いた。
これはきっと。
俺は、お前のことが────…………