第1章 【ドリノベ内企画】路地裏アンアン in 光秀 / 明智光秀
「も、だめぇっ…あ、もうっ……!!」
その時、美依が唇を離し、俺に掠れる甘い声で訴えた。
もう、飛んでしまえばいい。
全てをかなぐり捨てて。
俺が全部、責任を取ってやるから。
────最高に甘く、甘美な絶頂を
「気をやれっ、美依っ……!」
「ぁっあっ…光、秀、さっ……!」
「俺に、身を任せて果てろ…はぁっ、俺も、んっ…出る…!」
「はぁっ…んっぁっあっ…あ……!」
(だから、俺だけに咲く、華でいてくれ)
「も、だめぇっ…………っっ!」
「……っく、美依っ…………!!」
びゅくっ!びゅるるっ………!!
美依が果てたと思った瞬間、中が思いっきり搾り取られ。
それに耐えきれず、俺は美依を壁に押さえつけ、一気に己の欲望を放出させた。
残すのは勿体なくて、全て与えてやりたくて…
一滴残らず注ぎ込むように、緩く腰を動かす。
その熱い白濁は、駆け抜けるように突き抜けていき。
俺は目の裏でチカチカと光が瞬く感覚を覚えながら、ゆっくり美依の中から昂りを引き抜いた。
「おっと……」
引き抜いた途端、美依ががっくり崩れたので、俺は慌ててその身体を掻き抱く。
倒れないように、しっかり腕で包んで顔を見ると。
美依はくったりと俺に身体を預けながら、その瞼を伏せ、まつ毛が黒々と影を落としていて。
そして唇からは、穏やかな淡い息を吐いていた。
「……善すぎて、意識まで飛ばしたのか。まったく、お前という小娘は本当に……」
先ほどまで淫らに乱れていたとは思えない、その安らかな顔に、俺は思わずくすっと苦笑を漏らした。
まさか、情事の最中に己の想いに気づくとは。
我ながら馬鹿らしくて、呆れ返ってしまう。
美依にちょっとした『ご褒美』をくれてやる予定だった。
気持ち良くさせて、甘い蜜な味を教えて。
それはひねくれ者である俺なりの『謝礼』だった。
しかし──……
結局それに溺れたのは、俺自身だったと気がつく。
美依に煽られ、最後には……
こうして抱き潰してしまったのだからな?