第6章 【世にも淫猥な御伽草子】桃太郎ver.
「はぁ……?それじゃ勝負にならねぇだろ!」
二人の様子を見て、媚薬が抜けた事を感じ取った政宗桃太郎。
づかづかと歩いて、二人に近付き……
幸村桃太郎の腕の中にいる、美依鬼の顎を指でグイッと掬いました。
「ちょっ…政宗っ……」
「面白くねぇな、何二人で桃色の空気作ってんだ」
「政宗、邪魔すんな!」
「幸村、これは勝負なんだぞ?美依が俺になびけば…俺の勝ちだからな」
「はぁ?!何言って……」
政宗桃太郎は聞く耳持たず。
何やら色っぽい表情でにやりと笑いました。
その直後。
「はい、ぱくー」
「んぐっ……」
「あっ、てめ……!」
なんと、政宗桃太郎は再び美依鬼の口に、媚薬入りきびだんごをねじ込んだのです。
次第に、先程のように身体を染めていく美依鬼。
それを見て…なんと政宗桃太郎も、自分の口の中に媚薬入りきびだんごを放り込みました。
「毒を食らわば皿まで……ってな」
「政宗、お前っ……!」
「ほら、美依を渡せ…俺が最高に気持ち良くさせてやる」
「……っ!」
……本当に何やらかすんだ、この人(呆)
だが、先程の情事ですっかり精魂尽き果てた幸村桃太郎。
勝負のこともあり、ここは渡すしかない……と。
熱くなった美依鬼を、政宗桃太郎に渡しました。
それが意味する事は──……
「可愛がってやる、美依……存分に啼け」
政宗桃太郎は艶っぽい笑みを浮かべながら、その身体をすぐさま組み敷いたのでした。
*****
────破天荒で、快楽主義者
つまり『気持ちイイ事が大好き』
俗に言う『気持ちイイ事』とは一つしかない
それに溺れ溺れて、全てを曝け出して……
全てに染まってしまうのも、悪くは無い
しかも、相手は媚薬に冒されていて
ひたすらに甘美な刺激を求めているから
それを与えてやって何が悪い?
俺はただ、癒してやっているだけだ
求めるものを与えているだけ
だから……それは正当論だろ?
政宗さんの気持ちを代弁してみました←
本当にこの人には敵わないよね、うん。
政宗桃太郎と美依鬼の蜜事がどうなったかと言うと……