第6章 【世にも淫猥な御伽草子】桃太郎ver.
……秀吉さん、いちいち感情入れないでください(呆)
だって、美依が政宗に喰われる……!
俺の美依が、だったら逆に俺が喰……げふっ!
よし、また伸びたな、秀吉さん(こぶしをにぎにぎ←)
三成同様、あんたも語り手に向いてませんね。
ここからはまた俺が……って、また艶の前?
まぁいいけど、淡々になるのは許してよ。
俺だって美依の艶なんて、出来れば見たくな……げふんげふん←
「ちょっ…なにするの?!」
美依鬼は真っ赤な顔をして、政宗桃太郎を見上げました。
意思の強い眼差し、でも怖いくらい澄んだ……
それに一気に惹かれた政宗桃太郎は、尚も太ももをいやらしく撫で上げながら言葉を続けました。
「いいな…その目、気に入った。俺の嫁になれ」
「……はぁ?!」
「可愛くて勝気とか、すごい好みだ。これで感じやすければ、なお良し」
「なに、訳わかんない事言って……」
「試してみるか?」
すると、政宗桃太郎は腰につけた媚薬入りきびだんごを取り出し……
「はい、あーん」
「むぐっ……!」
なんと、有無も言わさず、美依鬼の口にねじ込んだのです。
あああ、美依っ……(汗)
この先も俺が語り手するのか、辛いな……
秀吉さんは使い物にならないし←酷
美依鬼は反射的にもぐもぐと口を動かし。
ごっくんと、一気にきびだんごを飲み込みました。
それを見て、にやりと笑った政宗桃太郎。
……が、いきなり誰かに美依から引き剥がされ、むっと眉を寄せました。
「お前、いい加減にしろ!」
「幸村桃太郎、邪魔すんな」
「普通するだろ、美依が困ってんじゃねーか!」
政宗桃太郎に掴みかかった、幸村桃太郎。
明るい鳶色の瞳に怒りを滲ませ、政宗桃太郎を睨みつけます。
が、政宗桃太郎はそれを鼻で笑い、逆に幸村桃太郎を睨みつけました。
「手も出せねぇで茶を飲んでた男に、言われたくねぇな」
「はぁ?!」
「さっきの姿見て一発で解ったぞ、幸村お前…美依に惚れたんだろ」
「なっ、なななな……!」
一気に顔を赤くする幸村桃太郎。
……なんだ、そーゆー事。
幸村って、結構純だし不器用だよね…本編では青〇だけど←