第39章 【戦国Xmas2022】聖夜に煌めく想い / 謙信END
「あっ……謙信、さまぁ……」
────聖夜に愛は降り積もる
雪が静かに世界を染めるように……
二人の時間も鮮やかな色に染まっていく。
「はぁっ…美依……っ」
「あっ…ぁん……っやぁ……!」
「っ……もっと見せろ、お前の全てを」
吐息も交じって、指を絡めて。
高ぶった熱情で、奥深くを愛して。
強く結び合ったなら、俺達はきっともう離れまい。
俺がお前への贈り物だったように、お前も俺への贈り物だ。
これ以上ないくらい極上で、温かな贈り物。
俺はそれを受け取って、髄まで愛する。
「……っもう、注ぐぞ……!」
「っ、あ…あぁぁぁ……っっ!」
そして、弾ける刹那に酔う。
お前は喜んでくれただろうか?
乱世での"くりすます"は、満たされただろうか。
深々と雪は降り積もって、世界は静かで。
まるでこの世には俺達しかいないと錯覚するほど、酷く満ち足りた蜜夜だった。
俺しか知らない愛しい者の姿を見ながら……
際限なく愛しさは湧いてきて、俺はその熱を何度も注いでいったのだった。
*****
────その日の朝は酷く冷えた。
無意識に温もりを求めて、それを掻き抱けば…
それは丁度いい温かさの滑らかな感触で、小さく身動ぎした。
(……安らぐ、温かい)
深く沈んだ意識が浮上し、うっすら瞳を開く。
微睡みながら視線を少し落とせば、腕の中で美依がすやすやと穏やかな寝息を立てていた。
見れば、体のあちこちに愛した証がくっきりと刻まれている。
白い肌に目立つそれは……まるで雪の中に煌めく俺の想いのようだとそう思った。
「……美依、愛している」
甘く囁き、その額に唇を押し当てる。
ちゅっ……と甘い音が響くと、それが合図かのように美依がゆっくり瞳を開いた。
眠り姫が起きたようだな。
俺が美依の顔を覗き込むと、美依はふわふわとした様子で俺を見つめ……
幾度か瞬きをしてから、瞬時に頬を染めた。