第35章 【戦国Xmas2020】武田信玄編

「美依……」

「あっ…信玄様ぁ……」

「もう少し、熱くなってみようか」

「ん、ぁ……っ」




ゆるりゆるりと片手で太腿を撫でながら、もう片手で胸元を暴いていく。
紐で結ばれている合わせを指と唇で引っ張り、紐を解いて。

そして胸元がはだけてみれば、その肌はもうほんのり桃色に染まっていた。
柔く白い肌が染まっている様子は、心を滾らせ芯から疼かせる。

俺はそこから二つの膨らみを取り出し…
柔らかい肉を掴みあげながら、先にちゅうっと吸い付けば、美依はまた儚く甘い声を漏らした。




「ぁっ…ん……っ」

「んっ…いい声だ」

「信玄、様っ…ぁっ、んぁ……っ」




胸元に顔を埋め、時折上目遣いで美依の表情を盗み見ながら、愛撫を続けていく。
美依は半開きの口から甘やかな吐息を漏らしながら、瞳を真っ赤にさせて潤ませて。

ああ、獣に喰われる小動物のようだ。
俺は白い兎を喰う、ただの浅ましい獣だろう。

そんな自分に内心苦笑しながら、硬くなり始めた可愛い先を舌で転がし、軽く吸い上げて。
そして、唇を離してから指で擦るように弾くと、美依は大袈裟なまでに腰を跳ねさせた。




「……っぁあ！」

「気持ちいいのか、美依？」

「あんまり、しちゃだめです……っ」

「何故。おかしくなるくらい感じてみなさい、君は素直な女の子だろ？」

「ぁっあっ…やぁ……っ」




指の腹でクニクニと押し潰したり、摘んで捏ねたり。
膨れて赤くなる花の芽は、さらに触って欲しそうにぷっくりと存在を露わにする。
とても敏感な、その躰。



(美依は本当に感じやすくて…可愛い)



触れれば触れるほど、淫らに開花する君。
その姿は、真っ白な華が鮮やかな色に染まるのに等しい。
そう…俺の色に。

それはぞくぞくする程に快感だ。
抱かれる度に、俺を覚えていくから。
まさに『染まる』と言う言葉がしっくりくる。




「ぁん…っ信玄、さまぁ……！」




そして、焦がれるように呼ぶ声も。
俺の腰を疼かせ、熱く滾らせていく。
愛しい女に触れるとは、こんなに昂るものなんだな…と。

美依が改めて教えてくれた。
自分自身色事多き人生だとは思っていたが、それは『好きな女に対して』とは別物である。