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【イケメン戦国】零れる泡沫*恋奏絵巻*《企画集》

第35章 【戦国Xmas2020】武田信玄編






(ああ…馬鹿みたいに幸せだ)




愛しい女と想いを通わせ。
そして、触れ合うことが出来る。
その女と、未来を描くことも。

こんな幸せ───………
満ち足りすぎて、眩暈を起こしそうだ。

俺に幸福と未来を運んでくれて。
美依には感謝しても、しきれない。
だから…命の灯火を燃やして、精一杯の愛情を注ぐしかない。

呆れるほどに、愛しているから。
もう…二度と離しはしない。




「めりーくりすます、美依」

「んっ……」




俺達はそのまま、静かに唇を重ねた。
まるで聖夜に愛を誓い合うような、厳かな口づけを。
そして、いつしか粉雪が降り出して…
白い天使達が、地面を銀世界に染めていく。

温もりを教えてくれた君に、
今度は灼熱の想いを教えてあげよう。
俺がどれだけ、君に狂っているか…
その身を持って、実感するんだ。

俺達は飽きることなく口づけを繰り返しながら、お互いの温もりに溺れていった。
もう世界には、二人しかいない。
そう錯覚する程に───………

愛しい者しか見えなくなって、また蕩けるような甘い蜜夜が幕を開けたのだった。












*****












『大人の恋の駆け引きを、君に教えよう』



忘れもしない、美依とした勝負。
俺はずるい大人で、君は真っ直ぐで純な女の子で。
駆け引きの上手くない君にちょっかいを出し、饒舌に征服を企んだのは今や懐かしい過去だ。

でも、いつしか俺は君に本気になり。
『いい女』だと気づいてしまった時には、もう遅かった。
だから、一回は突き放したのに…
君は俺の腕に飛び込んできたから。




(────愛さずには、いられなかったよ)




ただの弱く可愛い女の子だと思っていたら…
君は驚くほど強く、聡く、心が綺麗で。
そんな君は、とても魅力的に見えた。

俺は…まんまと、君の虜になってしまったんだ。

だから、俺は生きる事を決めた。
君が生かしてくれた命だから。
君と幸せな未来が見たいと、切に望む。
そして、滾る熱情を、
君に抱いてしまった灼熱の感情を……





その小さく愛しい躰に、
深く刻み込みたいと酷く渇望するのだ。






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