第33章 〖誕生記念〗彩愛－甘やかな嘘－ / 明智光秀

「あっ…んっ、光、秀、さっ…！」

「美依…はぁっ…」

「やっぁっあっ…もっと、ゆっくり…！」




(それは聞けない願いだな、これを止める事など…出来はしない)

もう下半身は熱く高ぶっている。
『好きにしろ』と言ったのはお前だ。
だから俺は…お前を限界まで蕩かすことに決めた。




「……っぁあ！」




俺が手を前に回し、その胸の膨らみを捕らえると、美依は敏感に反応して躰を跳ねさせた。

すでに硬く尖っている先を指で嬲り、優しく揉み上げて可愛がる。
もちろん律動は止めていないから…
さらに強くなった快感に、美依は悶えているようだが。




「両方、らめぇ……！」

「好いくせに…好いと言ってごらん」

「ほんと、おかしく、なっちゃ…！」

「上等だ、もっとおかしくなれ。そして…恥ずかしがらずに、欲しがれ」




すでに人払いは済ませてある。
誰もこの可愛い声は聞いていないし…
俺達を邪魔するものは何も無い。

ただただ快楽に溺れて、啼きながら絶頂を見て。

こんな夜なら毎日あってもいい。
お前が乱れて可愛くなって…
『おかしくなる』姿を見られるなら、






────俺は毎夜だってお前を抱ける
そう…『溺愛する』とはそういう意味だ






「……っぁあぁぁ！」

「……くっ…っ……」




と、次の瞬間。
美依が一際甲高く啼いて、中を搾り取るように締め上げた。

ああ、気をやったなとは思ったが、その強い締め付けに耐えられる程、俺も余裕はない。
すぐさま俺自身も限界を越え、その白濁とした欲望を美依の腹に吐き出す。

突き抜けるような強い快感と、直後躰を襲う心地よい気怠さは、癖になるほど気持ちいい。
そのまま抜く事もせず、美依の背中に脱力すれば、お互いの肌が熱すぎてくっついてしまいそうだった。




「はぁっ…はぁ、はぁっ…」

「堪らない、好いな…」

「光秀、さん…」

「なんだ」

「顔が…見たいです」




美依の言葉に、思わず苦笑する。
そうか、この体勢では…顔を見るのは少し難しい。

俺は一旦昂りを引き抜き、自分の躰を起こした。
そして、美依の躰を正面に転がす。
顔を見てみれば、目が真っ赤に潤んでいて…まるで兎のようだと思った。