第32章 〖誕生記念〗蛍火、恋空に瞬け / 伊達政宗
「ああ、一生…よろしくな」
命儚い乱世で、
たった一人、愛する女に出会って、
一生を楽しみ尽くすという目標が出来た。
これからも何度となく喧嘩するだろう、
たまには関係を拗らせたりするのだろう。
でも、これだけは言っておく。
俺の方が…お前に溺れてる。
一生、死ぬまで溺愛される覚悟を決めろ?
俺はお前を、絶対に離さない。
俺に深く愛されている事を……
生涯をかけて、お前に教えてやるよ。
『美依…もう一回、しようぜ』
『えっ……』
『まだ朝まで時間あるし…な?』
『で、でもっ…!』
『するんだよ。もっと…俺色に染める』
『あっ、ちょっと……んんっ!』
こうして、『口づけ禁止令』は無事に解かれ、美依と躰を繋げる事も出来て。
朝起きたら、愛しい女が隣で寝てる。
そんな最高の誕生日の始まりを迎えた。
もちろん、誕生日当日も。
宴を開いてもらって、夜には…
またお前を、馬鹿みたいに愛したんだけどな。
蛍火、恋空に瞬け
俺の心に穏やかに灯り
そして永遠の灯火を
愛するお前のために……
激しく熱情を燃やして駆け抜けろ。
俺は愛しい女を腕に抱きながら、その身に巣食う抗えない熱を、ひたすらに伝えていった。
『好き』や『愛してる』じゃ足りないから。
もっと身体や心で伝えていくように。
何度も何度も熱を刻み込んで…
俺達だけの悠久の愛が、蛍火煌めく夜に溶けていったのだった。
〖誕生記念〗蛍火、恋空に瞬け
了
☞♥ᕼᗩᑭᑭY ᗷIᖇTᕼᗞᗩY♥☜
Date Masamune
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