第25章 〖誕生記念〗月下の蜜華に魅せられて / 石田三成

「もう、挿れます。いいですか…？」

「……っっ」

「誕生日の贈り物…余すところなく戴きます」




私は躰を脚の間に入れ込むと、硬い己の先を美依様の蕩けた泥濘に押し付けた。

気が急いでしょうがない。
早く愛しい人の中に入りたい。

その一心で、グリグリと先で刺激すれば、美依様は小さく息を飲んで見つめ返してきた。


────これは、いいって事ですよね？


勝手に自己解釈して、ぐっと力を入れる。
さすれば、ぐちゅりと音を立てて侵入を許し…

ゆっくりゆっくり、己の熱をその濡れた奥へと埋めていった。




「ぁっぁあっ…みつ、なり、くんっ…」

「はぁっ…もう少し頑張ってくださいっ…」

「入って、くるぅ…ぁっあっ！」

「奥、まで、入りますよ……！」




ずっぽりはめ込み、奥の口に当たったところで腰を止める。
ぐねぐねと動く美依様の中は温かく、そしてきつい。

気を抜けば、すぐに持っていかれそうになるくらい。

でも、至極の空間なのは間違いない。
ずっと感じたかった場所だから。

私は前のめりになって、美依様に触れた。
そして、額に張り付く前髪を指で払い……
ちゅっ…と額に口づけを落とした。




「苦しいですか、大丈夫ですか…？」

「大丈夫…嬉しい、三成君」

「私も…嬉しいです」

「……ずっと、貴方とこうしたかった」




そう言って、美依様が優しく笑う。
それを見たら、美依様に突き立てた熱杭が、さらに質量を増したのが解った。

そのように、可愛らしく笑わないでください。
私は優しい人間ではないと言ったでしょう？
貴女を、めちゃくちゃにしてしまう。


ずっ…ぐちゅんっ


その最高潮に熱くなった腰を引き、一回奥の口を叩くと、美依様は仰け反って愛らしい悲鳴を上げた。

ああ、駄目だ…こんなにも可愛い。
そう思えば、少し心が破錠した気がした。
美依様の躰を押さえ付け、そして…

腰を鋭く動かし、抽挿を開始させる。




「あっぁあんっ、やっぁっあっ」




躰を揺さぶるたびに、途切れ途切れの色っぽい嬌声が響いて。

私はその愛らしい顔を見つめながら……
ひたすらにえげつなく律動を繰り返した。