第25章 〖誕生記念〗月下の蜜華に魅せられて / 石田三成
「三成君、あのっ……」
「……怖い、ですか?」
「こ、怖くないよ。あの、挿れる前に…」
「……はい」
「少しだけ、触れてもいい、かな」
(……っ、その顔で言うのは反則でしょう)
少し上目遣いで、私に触れたい…なんて。
そんな風にお願いされたら、駄目なんて言える筈もなく。
むしろ、触れてもらえたらどんなに好いか。
きっと甘美な気持ちになれるに違いないと…
思わず、ごくっと喉を鳴らしてしまった。
「いいですよ、触れてください」
私は気持ちが高揚しているのを悟られないように、冷静に美依様の手を取り、昂りへと導く。
美依様は一瞬触れるのを躊躇ったが、怖々と熱に指を滑らせた。
下から上に、何度も。
指の腹で、私の硬い熱杭を優しく撫でる。
その直接的な刺激は、当然ながらすごく甘美なもので。
撫でられるたびに神経が鋭くなり……
腰からゾクゾクと這い上がるような悦を覚えた。
「……っあ……」
「痛い、大丈夫?」
「すごく、好いです…んっ堪らない…」
思わず感じた声を上げてしまうと、今度は昂りをやんわり握られた感触がした。
そのまま、上下にゆっくり扱かれて……
ぬるぬると擦れるたびに、這い上がる快感は強くなる。
気持ちいい、このまま達してしまいたい。
そんな気持ちまで見え隠れして、慌てて我に返った。
(それは、男としてみっともないでしょう)
手に出したら、汚してしまうし……
折角果てるのなら、愛しい人の中で。
私を、貴女の中に残したいから。
そう思い私は美依様の手を掴んで、動きを止めさせた。
「もう、おしまいです」
「あ、嫌だった……?」
「まさか、好すぎて…困りました」
美依様の手を離すと、そのまま太ももを掴み、ぐっと左右に開く。
大きく脚を開かせれば、その美依様の秘密の場所が、ありありと視界に入ってきた。
ぐっしょりと濡れ……
熟れすぎた果実のようにみずみずしく、そこは物欲しそうにヒクヒクしている。
────ああ、ようやく夢が叶う
どんなにこの瞬間を待ち侘びたか
貴女に溺れ、でも手も出せなくて。
ずっと──……
火照る自分を持て余していたから。