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【イケメン戦国】零れる泡沫*恋奏絵巻*《企画集》

第25章 〖誕生記念〗月下の蜜華に魅せられて / 石田三成






『────三成君』





美依様……
貴女はそこにいらっしゃったのですね?

今日も貴女が大好きですよ
大好きすぎて……手も出せない程に





『三成君っ…きてぇ、躰、熱いの……』





美依様、躰が疼くのですか?
そのように着物を乱して、脚を広げて……
ああ、でも大事な部分がよく見えない

もっと…見せてください、私に
貴女の蕩けた秘密の場所を──……





『みつっ…ぁあっ、はや、くぅ……!』





我慢出来ないなんて、いやらしい御姫様だ
私の美依、私だけの可愛い美依
今、癒して差し上げますよ

私の熱も限界まで昂っているから
今すぐに……貴女に注いで差し上げます

さぁ──……淫らに羽を広げましょう














『ぁあっ…みつ、なり、君………っっ!!』















「────…………っっ!!」




弾けるように、意識が浮上する。
脳裏に鮮明な光が瞬いた気がして、私は急いで瞳を開いた。

視界の先にはいつもと変わらぬ天井。
身体は、温かな褥に沈んでいて……
つんと、活けられた花の香りが鼻に抜けた。

でも、やたらと息が荒い。
私ははぁはぁと浅い息を吐きながら……
ゆっくりと身体を起こし、前髪を掻き上げた。




(夢──……?)




頭の中で状況を整理する。
私は今まで確かに褥で眠っていた。
だから、今の今まで見ていた世界は……
私の脳内が見せた、紛れもない夢なのだ。


……でも、やたら鮮明な夢だったなぁ


私はそう考えると、足を投げ出して天井を仰ぐ。
美依様が着物を淫らに乱して、脚を広げながら『早く』と私を強請る。

その顔は艶っぽく、物欲しそうで。
きっとそれは『そういう行為』真っ只中の、そんな状況だった。

そんな、いやらしい夢を見るなんて。
それもこれも…あの方が愛しすぎるせいだ。



────美依様



私の可愛い可愛い、恋仲の女性。
愛しくて、大切にしすぎて…
未だ身体も重ねていない、私の恋人。

これは、私の欲望が見せた夢なのだ。
『男』としての情欲とか、渇望とか…
そんなのが入り混じって見せた、えげつない夢。

それを思ったら、やたら情けなくなり。
小さくため息をついて、また静かに目を閉じた。






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