第23章 〖誕生記念〗一花繚乱、瑠璃色の蝶 / 伊達政宗
「美依、宴に戻るか?」
「うーん…もう部屋に戻ろうかな」
「そうか、なら…」
「きゃっ……!」
華奢な身体をふわりと抱き上げると、美依は急いで俺の首に腕を回す。
俺は美依の耳元に唇を寄せ…
甘やかな声で、美依に囁いた。
「────部屋で気持ちいいこと、するか」
「……っ!」
途端に美依の耳が真っ赤に染まる。
あ、いい反応で可愛い。
俺はなんだか上機嫌になって…
足取りも軽く、美依の部屋を目指して足を進めた。
「何いやらしい事考えてんだ、美依」
「ま、政宗の方でしょ、それ!」
「本当に軽いな、お前。中身がちゃんと入ってるか、もう一度じっくり確かめないと」
「……っその言い方がすでにいやらしい!」
文句を言う美依の赤い顔を、不敵な笑みで見下ろしながら、再度訪れる甘い時間に思いを馳せる。
今日は俺の誕生日だろ?
『とびっきりのおもてなし』はもう終わりか?
俺は全然足りない。
確かに眼帯も死ぬほど嬉しかったけど、もっともっと欲しいもんは際限なく湧き出るんだ。
それはな──……?
────お前だよ、美依
「やんっ…っらめぇ、だよっ…!」
滑らかな肌は、心地良い。
すぐ俺にも馴染むし…
温かくて、柔らかで、いい匂いがして。
そう、俺のものだって印を付けたくなる。
さっきもたくさん付けたけど。
紅い華は、まだ咲いてるけど…
もっと満開の方が、お前に映えるから。
「駄目じゃない、もっと…だろ?」
「ぁっ…んんっ、おく、だめっ……!」
「はぁっ…堪んねぇ、本当にイイっ……」
ずちゅっ…パンっパンっ……
白い背中を噛みながら、その貫いた熱で奥の口を叩く。
さすれば、中はぎゅうっと収縮して、まるで搾り取るように中へ中へと誘ってくる。
美依も気持ち良さそうだけど、俺も馬鹿みたいに気持ちいい。
中へ誘われるなんて、男としては光栄だろ?
その奥に…たくさん注ぎたくなるから。