第22章 〖誕生記念〗小生意気な彼女 / 真田幸村
「あっぁあっ…ゆ、きっ……!」
俺が加速を付けて抽挿を始めると、美依は褥から手を離し、俺の首へと腕を掛けてきた。
腰が許す限り、限界まで速度を上げて。
ギリギリいっぱいまで引き抜いては、また抉るように突き上げる。
そんな俺にガクガクと躰を揺さぶられながら、美依は必死に俺にしがみつき、高い嬌声を上げた。
「ぁんっぁあっぁっあっ…!」
「美依っ、舌、出せ……!」
「んんっ……!」
そのまま吸い付くように、美依の舌を己のそれで絡め取る。
深く重なり合う唇。
そこから気持ちが伝わって…
馬鹿みたいに、コイツが愛しい。
美依も必死に応えてくるから。
ああ、可愛いな、すげー好きだって。
また馬鹿の一つ覚えみたいに、そう思う。
(まぁ、実際世界一可愛いんだけどな)
惚れた欲目だと言われても。
断固として、そこは譲れない。
俺の美依が誰より可愛い。
どんな女とも違う、
────俺は惹かれるべくして
こいつを好きになったんだと思ってる
「……っ美依!」
膝の後ろに腕を通して、さらに太ももを持ち上げて。
より深く、上から腰を落とすように、美依の中を貫いた。
さすれば、ぎゅっと熱杭を咥え込む力が上がって。
ああ、もっと感じてる、と。
嬉しくなって、さらに滑らかに腰が動いていく。
熱くなった素肌が重なり合って…
まるで溶けて、ぴったりくっついてしまうように。
輪郭の曖昧になった躰が、燃えて芯から熱くなった。
「美依、美依っ…!」
「ゆ、きぃっ…すき、すきっ…!」
「俺も…お前の事、愛してる…!」
────なぁ、美依?
こうやってお前と一緒に居るのは…
きっと運命なんだと、俺は思ってる。
敵同士でも惹かれちまった、その日から。
どんな関係でも、最初から敵だと解っても。
好きにならずには居られなかった。
お前に…恋することは決まってたんだ。
そう思っていいだろ?
だから、こうして結び合える奇跡を、
俺は感謝してるんだ。
お前と一緒じゃなきゃ、嫌だから。
巡り巡る時をお前と一緒に、
今も、これからもずっと生きていく。