第19章 〖誕生記念〗焦がれし天色、愛しい君へ《後編》/ 徳川家康
ちゅぅっ…ちゅ、ちゅる……
「ぁんっ…ぁあっっんはぁ……!」
「んっ、甘い……」
「やっ…いえ、やすぅっ……!」
(美依…なんであんたは、本当に)
舐めれば舐めるほど溢れる甘い蜜。
そんな可愛い躰を、余すところなく愛したい。
躰だけじゃなく、心も。
全て俺で染めて、覚えさせて。
俺だけに感じて、気持ち良くなるように。
────それって、この子を
まるごと俺色にしたいっていう…
自己中心的な欲なんだな、きっと。
「ぁっんぁあっっ…!」
そんな可愛く啼いて…
あんたは俺を素直にさせるの上手いけど、煽るのも上手いと思う。
だって、すごくゾクゾクするんだ。
腰から熱が這い上がる感覚。
神経を鋭く尖らせて。
美依の全てを感じられるように。
そして、さらに昂っていく。
俺の『熱』も次第に硬度を増して。
「やっ…いえ、やす──……っっ!!」
────……ああ、淫らで綺麗だね
「はぁっ…はぁっ……」
躰を震わせて果てた美依が、汗ばみながら、息を荒らげて脱力する。
指で額についた髪を払ってやると…
ぼんやりと焦点の合わない瞳で見上げてきた。
「気持ち良かった…?」
「家康ぅ……」
「ん?」
「お仕置き…は、まだやるの?」
(あ、そんな話だったっけ)
お仕置きと言うか、普通に愛しただけだが。
口淫…って女の子にとっては、恥ずかしい辱めみたいなものなのかもしれない。
本当に…美依は可愛いなぁ。
繰り返し繰り返し、馬鹿の一つ覚えみたいにそう思う。
「まだ、してほしい?」
「もう、結構ですっ……」
「いくらでもしてあげるよ?」
「やだぁ…恥ずかしいよっ……」
「くすっ、可愛いね」
再度美依に覆いかぶさり、また肌を噛みながら躰を擦りつけていく。
なんか…もう我慢出来ない。
早く一つに繋がりたい。
泥濘に熱を沈めて…快感の局地へ。
脚の間に躰を割り込ませれば、己の硬い部分が火照った美依の肌にくっついて。
────心まで濡れて熱に溺れゆく