第17章 【戦国Xmas】明智光秀編
「────…………っ!」
きらきら、きらきらきら
星達が煌めいて落ちる中で
愛する者の瞳が一際大きく輝く
それは何より綺麗で、俺を惹きつける
満天の夜空に輝く一等星
────俺が見つけた、煌めく星飾り
「その緑の石は、夫婦の幸福や和愛を意味しているらしい。あとは災いを寄せ付けない御守りにもなるとか」
「みつ、ひで、さ…」
「俺はいつもお前を不安にさせてきた。俺はこんな性分でな、これからもお前を不安にさせるかもしれないが…でも、守るよ」
「……っっ」
そっと、その首飾りに口づける。
これは、誓いの口づけだ。
星降る奇跡と同じように…
お前と想い合えた奇跡を証明する。
聖夜に贈る、精一杯の、俺の愛。
「愛しているよ、美依。
俺と…一生一緒に生きてはくれないか」
「光秀、さ……!」
「おっと……」
すると、美依はくしゃっと顔を歪め。
急に俺の胸に抱きつき、背中に腕を回してきた。
そして、身体を震わせながら、言葉を紡ぐ。
どうやら、泣かせてしまったようだった。
「私、光秀さんの、妻になりますっ…」
「そうか…ありがとう」
「こ、こんな素敵な贈り物をするなんて、びっくりするじゃないですか。本当に、意地悪ですっ……」
「おや、だってお前……」
「俺に意地悪されるの、好きだろう?」
くりすますには、贈り物を。
落ちる星と、首飾りと、求婚と。
お前を不安にさせた詫びだ。
それだけで足りないのなら──……
もっともっと、愛してやろう。
「美依……」
「んっ……」
重ねた唇から温もりを与えて。
触れ合う悦びに、想いを馳せて。
お前となら、一生共に生きていける。
一本の道を、手を繋いで歩きながら…
何度も『愛してる』と伝える。
流れる星に願いを掛けるなら。
俺はこんな風に言うだろう。
『これからも一番星を見失わないように』
お前が居なければ息も出来ないから。
これからも、ずっとずっと俺を照らしてくれ。
────なぁ、美依?