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【イケメン戦国】零れる泡沫*恋奏絵巻*《企画集》

第16章 【戦国Xmas】徳川家康編《後編》






  ────美依
  あんたの全てを愛させて



俺はそう美依に伝えて…
落ちた襟巻を拾い、美依に巻いてやると、その身体をふわりと抱き上げた。

そして、そのまま御殿へ足を向ける。
心が繋がったなら、身体も。
それを望むのは、当然だろう?

温かな褥で、めいいっぱい愛して蕩かして。
これ以上ないくらい…甘やかしたい。

雪をも溶かすような蜜時を。
永遠に結び合うことを誓って。















  今日が聖夜と言うならば
  真っ白い夜を極彩色に染めてあげる















「んっ…ぁっ…いえ、や……!」


白い肌も、赤く染まる。
それは、たくさん口づけたせいなのか。

たくさん華の咲いた躰で…
艶やかに乱れては、甘い啼き声を上げる。

美依、そんなに気持ちイイの?
そう意地悪に尋ねたら、美依は余計に泣き出しそうになってしまった。

だって、聞きたいんだ。
あんたの声、もっともっと。
俺をもっと虜にさせて。

可愛いあんたを、もっと愛したいんだ。




「美依…本当に、可愛い……」

「そ、んな…舐めちゃっ、やぁっ…!」

「なんで…甘いから、もっと感じたい…あんたに、たくさん口づけて、もっと結ばれたい」




垂れ流れる蜜は、舌先から俺を麻痺させる。

舐めとって、啜り上げて。
快感に悶える美依を、さらにぐずぐずに溶かしていく。

肌が熱いね。
こんなに寒い夜なのに…
でも、俺も熱いんだ。

触れ合った部分から、焦げてくっつく気がする。

二人の輪郭が曖昧になって…
もっと混ざり合える心地になる。




「ほら…もっと、感じて、美依……」

「んっぁあっ…も、だめぇっ……!」




そして、絶頂に駆け上がる美依を見ながら、さらに満ち足りた気持ちになって。






「ぁあっ…いえ、やすっ…………!!」






この手で至極の悦を与えるんだ。
それを見ている俺も幸せだから。

甘美な夢を二人で見て。
二人結ばれた夜に感謝しながら。

こうして契り合える蜜夜よ、終わってくれるなと…
儚い雪のような希望を、この胸に抱くんだ。





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