第12章 【現代パロディXmas】伊達政宗編《後編》
「へ、いき…お兄ちゃん、だも……」
「……」
「お兄、ちゃんっ……」
「……政宗だ」
「え……?」
最奥まで挿し込まれ、お兄ちゃんは動きを止めた。
そして、私の顔を覗き込む。
その瞳は切なげに煌めいて…
青い炎が、燃えてるみたいだった。
「政宗って言えよ、美依」
「お兄ちゃん……」
「政宗、だ」
「まさ、むね……?」
「今度お兄ちゃんって言ったら、お仕置きな」
────ずっ…ぐちゅんっ!
「……っぁあっ!」
政宗が昂りをゆっくり引き抜き、今度は素早く奥を一回突き上げた。
中が擦られ、今まで感じたことが無い快感が、全身を襲う。
こんなの、さっきみたいに擦られていたのと、比べ物にならない。
もっと熱くて……
もっと、距離が近い。
それが…嬉しくて堪らない。
「まさ、むねぇ……」
「そうだ、イイ…呼ばれると堪んねぇ」
「もっと、突いて…政宗ぇ……!」
「……っ本当に、やばいな……!」
ずっ…ぐちゅんっ、ずずっ…ぱちゅんっ!!
政宗が腰を動かし、律動を始める。
熱い熱い、政宗の熱情が…
私の中で、愛しいばかりに動いてる。
お腹の中が熱い。
ぎゅうってなって、疼いて切なくて。
政宗の全部を受け入れようと、いやらしく整っていく。
そんな、自分が嬉しい。
泣きそうなほど…嬉しい。
「美依っ…美依っ……!」
「まさ、むねぇ…すき、だいすき……!」
「俺も、愛してる、美依っ……!」
「ぁっあっぁんっ!まさむねぇっ……!」
「お前だけを、お前しか要らない…お前だけ、居ればいい、美依っ……!」
ぱちゅんっぱちゅんっ…じゅぷっじゅぷっ!
だんだん突き上げる速度が速まって。
もう、二人溶けて、ぐちゃぐちゃに混ざるんじゃないかと思うくらい…
満たされた、蜜時が過ぎていく。
本当は許されない事だ。
実の兄妹で想いを交わして。
こうして、躰を重ねて……
絶対絶対、駄目なはずなのに。
もう、幸せで堪らないの。
こうして政宗と触れ合える事が、
何よりも愛しくて
何よりも尊い
神聖な儀式みたいに思えた。