第8章 【Twitter企画】淡紅姫-泡沫に燃ゆる-/ 豊臣秀吉
────そして、襖を開いて俺の目に映ったもの
それは、俺の『男』の部分を刺激し、一気に昂らせたのだ
「ぁっ…んぅっぁっあっ、気持ち、イ……!」
(美依っ……!)
目に映った美依は、今まで見た事がない妖艶な姿だった。
はだけた胸元。
そこから手を入れ、自ら胸を揉みしだき……
着物の裾が割られて、はしたなく脚が開いており、その中心に手をつっこんで、ごぞごそとまさぐる。
その行為の意味すること、それは──……
美依は己の身体を、慰めているのだ。
「イイよぉ…んっゆびぃ…ぁっあっ、もっと……!」
次第にその動きは激しさを増し、声も徐々に甲高くなる。
俺は声を出さないように、慌てて口元を抑えた。
まさか、美依の自慰する場面に遭遇するとは。
美依だって大人の女なんだから……
身体が疼き、自分を慰めたい時だってあるだろう。
それは自然の摂理、別に咎める事じゃない。
────ただ、それを見せられたほうは?
「はっ…美依っ……!」
小さく呻いて、その行為を凝視すれば。
当然、そのいやらしい動きと声に神経をやられ、次第に身体は熱くなってくる。
高ぶってしまえば、もう遅い。
熱の中心に芯が出来始め、袴の前がだんだん苦しくなってくるのを感じた。
そして、息も荒くなり……
呼吸が苦しくて、まともに息が吸えない。
今まで自慰するたびに思い描いた、艶っぽい美依。
それが目の前にいるのだから…感じない訳がなかった。
「も、だめぇっ…ぁあぁ──……っっ!!」
その時、美依が思いっきり啼いて背中を逸らし、びくんっ!と身体を痙攣させた。
それは、弾けて絶頂に登り詰めたのに相違なかった。
証拠に、次の瞬間は脱力して、畳に身体を横たえる。
そして、ぜーぜーと浅い呼吸を繰り返していて……
その果てた後特有の女の色っぽさに、俺は思わず釘付けになって見ていた。
……が。
俺が見えていると言うことは、向こうからも見えているという事実に、何故気づかなかったのだろう。
横たわった美依、くるっと頭の姿勢が変わり。
こちらに顔を向けた時、その視線がばっちり合った。