第7章 〖誕生記念〗溺れる微熱に、口づけの花束を / 石田三成
「私…もう一つだけ、三成君に口づけてあげたい場所があるの」
「え……」
「誕生日だけど…我儘許してもらえるかな」
「もちろんです、どこですか?」
美依が私を必死に見つめて言うので、私は一回躰を起こした。
すると、美依は躊躇いながら手を伸ばす。
それは乱れた長着の中。
私の熱の中心で、猛った雄が鎮座している場所だ。
「あっ……」
ソレに触れられ、思わず小さく声が出る。
私は驚いて美依を見た。
今までそこは、美依には触れさせる事はなかったからだ。
なんとなく、私の浅ましい部分に触れさせるのは気が引けた。
美依には…いつも綺麗でいて欲しかったから。
「だめ、かな」
「美依……」
「私、三成君の全てを愛したいの」
その澄んだ瞳に見つめられ、思わず息を飲んだ。
美依はえげつない私の部分も愛そうと……
そう純に、私を想ってくれているのだ。
(ならば……私も全てを曝け出せ)
私は長着の前を広げ、そのまま胡座をかいた。
包む布をずらせば、直ぐに姿を見せる、その昂り。
美依の口づけで、すっかり高ぶってしまった私の熱は、硬く反り返り、時折とろっと透明な露を零した。
「お願い、出来ますか?」
「……っっ」
「無理なら、すぐに止めていただいて構わないので」
「ありがとう…じゃあ、口づけるね」
美依は私の脚の間に顔を埋め、軽く竿を握る。
そして、こくっと一回喉を鳴らし…
唇を近づけて、敏感な先っぽに、ちゅっと口づけた。
「んっ…」
途端に躰に感じる、直接的な刺激。
その甘美な感覚は、一気に全身を駆け抜け…
『気持ちイイ』と感じる間もなく、反応した昂りは、また先からその証を零した。
「んっ…みちゅ、なり、く……」
「はぁっ…美依っ…」
美依が愛撫するように、竿から先っぽ、そして裏筋にかけて、丁寧に口づけを落としていく。
柔らかな唇が薄い皮膚を滑り、時折食まれて吸われる。
その快感は、想像以上だった。
愛する者に触れられるだけで、感覚が蕩けて崩れる。
それに身を委ね…すぐに駆け上がってしまいそうだ。