第7章 〖誕生記念〗溺れる微熱に、口づけの花束を / 石田三成
「────愛しています、美依」
微かに私の名前を呼んだ貴女の唇を。
私は声を遮り、深く塞いだ。
溶けてしまいましょう、どこまでも。
望月が満ちる、夜だから。
今宵は……特別な日だから。
貴女と、混ざり合ってしまいたい──……
火照る身体を、重ね合わせて。
私達は互いの唇に溺れていった。
口づけは『愛情』
それを互いに示すように、深く絡み合って。
*****
はらりと舞う、ひとひらの恋。
貴女と出会って、私はそれを知った。
いつしか恋は、愛に変わって。
貴女を彩る全てが、愛しくなった。
────もう、離れられない、決して
「はぁっ…んっんぁっ……」
溢れる蜜は、桃色。
芳しく私を魅了し…そして煽る。
ぐずぐずに蕩けた貴女は、本当に愛らしくて。
もっと見たくて、つい意地悪もしたくなる。
ほら、愛情を示すなら……
貴女が教えてくれた方法でね?
「美依、ぷっくり膨れてきましたよ」
「やっ…そこ、舐めちゃだめぇ……」
「口づけは愛情なのでしょう?なら…もっと愛情を感じてもらわねば」
「……っぁあぁぁぁっ!」
美依の脚の間に顔を埋め、膨れ上がる赤い蕾を執拗に愛撫する。
舌先で弄って、たまにねっとり這わせて。
チロチロと刺激してやれば、その下の蜜口からは、どんどん蜜が溢れてくる。
その愛液を指に絡め、指先でも転がして。
綺麗につるんと皮が剥ければ、美依の嬌声は一段と甲高くなった。
「はぁっ…甘い、美依……」
「も、やっ…ぁあっんっっ!」
「やだって言う割には気持ち良さそうですよ、嘘つき」
ちゅっ…ちゅぅ、ちゅぱっ……
それでもなお舌で愛撫を続ければ、美依は私の頭を抱えて躰を震わせる。
それが次第に痙攣し、気がつけば絶頂間近で。
あと一歩攻めれば、美依は気持ちよく果てる。
そんな時、チラッと美依に視線を移せば、美依は何かを訴えるように、切なくこちらを見つめていた。
「美依……?」
思わず愛撫を止めると…
美依は息を整えながら、私に思いも寄らない言葉を口にした。