第7章 〖誕生記念〗溺れる微熱に、口づけの花束を / 石田三成
「はぁっ…くっ……」
堪えても荒い息は漏れるし、躰は熱くなる。
昂りはビクビクと震えては、露を零し…
その質量は、先程とは比べ物にならないくらい、硬く膨れ上がっていた。
(これは、いけない……!)
美依の顔に向けて吐精してしまう自分が、ありありと想像出来た。
それだけは駄目だ、絶対に。
いくら全てを晒しても、貴女は私にとってお姫様だから。
そんなみっともない姿だけは、見せたくない。
全て、全て……貴女の中へと注ぐものです。
「美依っ…も、いいです……!」
私は絶頂に駆け上がるのをなんとか堪え、美依の顔を掴むと、ぐいっと上を向かせた。
荒い息を整え、美依と目がかち合えば……
美依は今までに見た事のないような色香を帯びた視線で、私を見つめてきた。
「え…痛かった……?」
「違っ…もう、貴女って方は……!」
────どこまでも、私を困らせるお姫様だ
「きゃっ……!」
肩を掴み、強引に褥に押し倒せば、美依は小さく悲鳴を上げた。
煽られて、高ぶって、また煽られて熱せられ。
貴女といると、躰が熱で焼け焦げそうだ。
心の熱量が融解して、全てを覆ってしまう。
貴女への熱情は……限りなく温度を上げていく。
「そのように色っぽい顔をして…私のモノはそんなに甘美でしたか?」
「え?」
「口づけで、そんなうっとりしたのでしょう?いやらしいお姫様は…これからもっと啼き声を上げる時間ですよ」
美依の膝裏に手を掛け、大きく押し開いて。
蕩けるに蕩けた、蜜華を凝視した。
いやらしくヒクヒクして、欲しがって。
蜜を垂らしては、馨しい匂いを漂わせる。
まさに淫らに咲く華、私と言う蝶を誘っているのか。
そのまま躰を入れ、昂りの先を、ごりごりと擦り付ける。
すると美依は目を見開き、身をよじって…
その艶かしい腰の動きが、さらに誘っているように見えた。
「魅了しますか、私を。いいでしょう、捕らわれて差し上げます」
「三、成、く…」
「たくさん……愛してあげますよ」
私はそのまま前のめりになり、力をいれて。
一気に美依の躰を貫いた。