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【イケメン戦国】500年前の恋物語

第5章 ジョウカヘ


「貴様がこれ以上聞くなと言うなら追求しないが」


信長は無表情に清香に言い放った

「一生しないでください…ご馳走さまでした」

清香は立ち上がり、広間を出た



「信長様、お戯れが過ぎますよ!」

秀吉は信長の方へ身を乗り出して言った

「見事に顔を膨らませて行ったな」
「そこまで思い出したくない事なのでしょうか…」
面白そうに目を細めて言う光秀と心配するように言う三成

「度が過ぎたな…秀吉、奴を城下にでも連れて行け」
「良いのですか?信長様」
「あぁ、構わん。ずっと中に閉じ込めるわけにも行かないだろう。案内してやれ」
「はっ」





「訳の分からない意地を張ってしまった…」

自室に着いた清香は自身のついてしまった悪態を酷く反省していた

(いつかは聞かれるだろうと思っていた質問が、さっき聞かれただけじゃない…)


「はぁ…」

「清香、俺だ。いるか?」
「秀吉さん!いますよ!どうぞ」

襖を開け、秀吉が入ってきた

「清香、あまり気を悪くするなよ?」
「大丈夫。私も急に出て行ってしまってごめんなさい」

「もう気にるな。それと、信長様から言われたんだが」
「?何?」

「城下に行かないか?」

「城下?いーの?」
「信長様の気遣いだ。遠慮するな」

「!うん!」

「それじゃ、外で待ってるから着替えろよ」

「はーい」
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