第3章 アヅチジョウヘ
「光秀さん!どうですか私?変じゃないですか?」
清香は両手を広げ、再度自身の格好を見た
「大丈夫なんじゃないか?あとはその緊張に引き締まった顔をどうにかしたらどうだ?」
「だ、だって信長様に会うんですよ?!普通緊張くらいするでしょ?!」
清香は両手を顔にあて言った
(どーしよ、もし変な事言ったら…首が跳ぶ!!!)
「…」
「?光秀さん?っ!!…」
1人の思い悩んでいた清香を無言で見つめていた光秀は清香の右手をとり、自分の口へと運ぼうとしていた
しかし、光秀の口は清香の手に降りることなく、咄嗟に自身の左手で防御した
「な、何するんですか光秀さん…」
光秀の口を塞いだまま、光秀に問いた
光秀は自分の口に添えてあった清香の手を退かした
「緊張を解いてやろうと思ったんだがな」
「余計なお世話です!」
光秀は赤面している清香を細めで見ながら笑った
「さっさと入れ、清香」
「し、失礼しまーす…」
ぷるぷると身体を強ばらせながも、広間へと入り、名高る武将が並ぶ1番後ろ、つまり信長から1番遠い距離に腰を下ろした
「清香、皆に自己紹介を」
「え?あっ、はい」
(めっちゃ見られてる〜!てか、イケメンに見つめられるのが辛い!!)
「お、お初にお目にかかります。安住清香といいます…」
「…」
(多分信じてもらえないんだろーな…まず、馬鹿だと思われそうだ…だけど)
空気が静まり返ったあと、本当のことを包み隠さず言おうと意気込んだ清香
ゆっくり深く深呼吸したあと言い放った
「嘘だと思われますが私は、500年後の未来から来ました!!!」
「「「「「「…は?」」」」」」
武将は素っ頓狂な声を上げ、清香を見つめた