第48章 嫌疑と再会
「おーい!!リヴァーイ!!もう始めちゃった〜?!まさか真っ最中?!アハハッ!!やっぱり今開けたらマズイかな?」
扉の向こう側にいるのはクレアの上官、ハンジ・ゾエだ。
今夜こそゆっくりクレアを抱けると思っていたリヴァイは盛大にため息をつき扉に向かって叫ぶ。
「何の用だクソメガネ!!」
「あっ、まだ大丈夫みたいだね?今から会議室集合!」
「はぁ?今度は何の話し合いだ?」
「昨日の続き〜!!」
確かに昨日の話し合いはほぼ途中のまま解散となってしまったが、会議をするなら何故食事が終わった後に言わないんだ。
リヴァイは盛大な舌打ちをする。
完全に嫌がらせを受けたような気分になったリヴァイだが、話し合う事が山の様にあるのは承知の上だ。
「ったく…分かったからお前は先に行ってろ!!」
「了〜解!んじゃ、また後で!!」
するとパタパタとハンジは廊下を走り会議室へと向かって行った。
「…………」
「あ、あの…兵長…?」
嫌な沈黙が2人の間に漂う。
「…聞いてた通りだ。会議室へ行ってくる。」
「は、はい!!」
同じ部屋に寝泊まりしているとはいえ、遊びに来ているのでは無い事などクレアは言われずとも分かっている。
そのためクレアは身体を起こすと、敬礼をする時の様な返事を返した。
その返事を聞いたリヴァイはクレアに顔を近づけると、その耳元に再度忠告をした。
「昨夜も言ったが1人でするのは禁止だからな…」
「へ、へ、へいちょう!!」
鼓膜が震える様な低い声であらぬ忠告をされたクレアは、顔をみるみる赤くさせ慌てふためいた。
「そ、そ、そんな事しません!は、早く行かないと…皆さんお待ちですよ?!」
しかし、リヴァイはそんなのには構わずクレアの顎を掴むと強引に引き寄せその唇を奪った。