第48章 嫌疑と再会
「俺は今から会議室に行くんだ。前に言ったはずだが、ヤリたくなっても1人でするのは許さないからな。我慢できないなら起きて待ってろよ…」
「へ…?!」
突然のトンデモ発言にうわずった変な声を出してしまったクレア。
しかし、そんなクレアにリヴァイはお構いなしだ。
「覚えてないのか?1人でするのを許可したのは、遠く離れ離れになってる時だけだ。」
「お、覚えてますけど…」
内容が内容なだけにみるみるクレアの顔が赤くなっていく。
「そ、そんな事…しませんよ……」
クレアは恥ずかしくなりリヴァイから目をそむけた。
「なんだよ…もしかして昨日したのか?」
「な、なんでそうなるんですか?してませんってば!!」
リヴァイはクレアが目をそむけた理由を何やら勘違いした様だった。
「そんなにムキになるなよ。我慢できなきゃ起きて待ってろよ…」
「へ、兵長?!」
リヴァイはそう言うと会議室へ向かうため部屋を出て行ってしまった。
ーバタンー
扉が閉まれば、まだ見慣れぬ部屋にクレアは1人きり。シンと静まり返り、自身の息づかいや胸の鼓動がやけに大きく聞こえる気がする。
「もう……」
久しぶりに触れたリヴァイの感触、そして久しぶりに触れられた感触。
その全ての箇所にジンジンと切なく熱がこもる。
思い出そうとしなくても、勝手に脳内が先程のキスシーンを再生しリピートしてしまう。
「ダ、ダメよ…!」
ダメだと言い聞かせても、無事に再会できた喜びに自分も酔いしれリヴァイを求めたのは事実だ。
自然と身体の中心部が熱をもち疼きだしてしまった。
しかし、リヴァイからは1人で慰めるのは禁じられている。
もともと1人でする勇気も度胸もなかったクレアはこの熱のこもった疼きをどうにか散らそうと立ち上がると、バスタオルを手に取り浴室へと向かった。
「シャワー浴びたらもう寝ちゃおう!!」
クレアはシャワーを浴びて、この疼きだした欲望を、疲れと一緒にキレイさっぱりと流してしまおうと勢いよく準備を始めた。