第48章 嫌疑と再会
「…ん、んん……ふぅ……」
吐息を漏らしながら必死に舌を絡ませてると、自然とリヴァイの首に腕をまわし抱きついてしまった。
いつものクレアなら憲兵団の兵舎でなど、絶対に嫌がるだろう。
しかも今は非常事態。
だがしかし、クレアは分からない事だらけでひとりぼっちだった時間からやっと解放されたのだ。
恋しくて恋しくて仕方のなかった相手が今目の前にいて唇を重ねている。
クレアも、リヴァイを求める気持ちを止めることができなかった。
何度も角度を変えながら重なる唇。
リヴァイも少し息を上げてる様に感じるのは気のせいだろうか…
「…クレア……」
「はぁ…はぁ…へい…ちょう…」
唇が離れると少し余裕を失くした表情と目が合いクレアの胸がキュンとなる。
すると、リヴァイは片膝をクレアの脚の間に割り入れると、その中心部を膝でグリッと押し付けた。
「あぁぁん!!!」
不意打ちの刺激に身体がしなり、思ってた以上の声を上げてしまったクレア。
素直な反応を見せられ、リヴァイの中の雄の本能も火がついたのだろう。性急にシャツのボタンを外し出したその時だった。
「ねぇねぇ!!リヴァーーーイ!!お楽しみの所悪いんだけどさぁ!会議室に招集だってよー!あ、てかもう始めちゃった?アハハ〜どうしようかなぁ〜開けていい?開けちゃうよ?」
扉の外からは品もデリカシーも感じられない台詞を大声で叫ぶハンジの声。
「はぁ?!!」
ピキッとリヴァイのこめかみに青筋が立つ。
「…兵長…?!………それに、ハンジさん…?」
「だから明日の事で幹部達招集なんだよぉ!!入るよぉ!」
そして何の遠慮もなくクルリと回転するドアノブ。
マズイ……
「おい!!待て!!クソメガネ!!」
リヴァイが叫ぶとピタリとドアノブの回転が止まる。
急いで着ている物を整えると、リヴァイはベットを降り、ツカツカと扉まで向かって行った。