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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第48章 嫌疑と再会





それはクレアが今朝恋しいと想った男の顔。




「リ…ヴァイ…兵長…それに……」





リヴァイはクレアの背中を押した憲兵に隠すことなく怒りをあらわにし、身を乗り出したが、それをハンジとミケが必死に止めていた。



何故リヴァイがここに…

リヴァイだけではない…

ハンジにモブリットにミケにエルヴィンもいる。



そして周りをよく見れば傍聴席と思われる場所にはユニコーンの紋章のジャケットを着た憲兵団。

薔薇の紋章のジャケットを着た駐屯編団。

そしてそれぞれのトップ、ナイル・ドーク師団長とドット・ピクシス司令と思われる人物も確認できた。

それに調査兵団の団長エルヴィン・スミス。


いったいこれから何が行われるのだろうか…



しかしここまで来てしまったのなら仕方がない。

クレアはゆっくりと立ち上がると、証言台の前まで行き敬礼をする。

そして、嘘偽りを言わないと、宣誓をさせられた。




すると、ザックレーはクレアの顔を見て、手元の書類をパラパラとめくりメガネをかけ直すと、確認する様に話し始めた。



「君が調査兵団、102期で入団のクレア・トートで間違いはないか?」



「はい、間違いありません。」



「そうか、君はシガンシナ区出身だね?」



「はい…」



「では、エレン・イェーガーについて知っている事を全て話してくれ。」



「え?!」


エレン・イェーガー…クレアはその名を聞いても、すぐに証言できる様な記憶は持ち合わせていなかった。

ザックレーは自分がそのエレン・イェーガーについて知っているという事実を掴んでいるからこそ、聞いているのだろう。でなければこんな内地の審議所まで末端兵士を出頭させるなど考えられない。

クレアも必死に考える。


「聞こえなかったか?エレン・イェーガーだ。彼について知っている事を包み隠さず全て話せと言ったんだ。」


聞こえてないわけではないが、直ぐに話せる様な内容が無いのだ。クレアはジワリと冷や汗が出るのを感じた。



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