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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第47章 悪夢、再び





ど、どうしよう…


ハンジさんが…


ハンジさんが…


なんかカッコイイんですけど…!!


クレアの頭の中はパニック状態だ。

しかし、クレアの頭の中の事など気にかけるつもりなど全く無いハンジは、そのまま顎をつかむとスッと目を細めて顔を近づけてきた。



な、何?

私どうなるの?

も、も、もしかしてキ、キス〜?!







「ハ、ハ、ハ、ハンジさん!?」



「いいから黙って目瞑る!!上官命令だ!!」



「は、は、はい……」





勿論ハンジの事は大好きだ。

大好きで大好きで大好き過ぎるが、それはハンジを尊敬し、敬愛するという意味でだ。

決して男女の恋愛のような“好き”ではない。

でも、上官命令だと言われてしまった。

それに、ハンジの中性的な魅力にカッコイイと胸をトキメかせてしまった自分。




ど、どうすればいいの……?




もう心臓が口から飛び出してきてしまいそうだ。

しかし、ハンジの自室に許可なく入り込んでしまったのは事実。

それ故上官命令と言われてしまえば逆らえる訳などない。

クレアは観念して目をギュッと瞑った時だった。











ーバタンッー



「おい!クソメガネ!!」



急に扉が勢いよく開きよく知る人物の不機嫌な声がハンジの自室に響いた。



「あれ?リヴァイ…?!」


「へ、兵長?!」


ベットの上でクレアに覆いかぶさっていたハンジが少し気まずそうに振り返った。



「おい…これはいったいどういう状況だ……」




リヴァイはこめかみに青筋を立ててツカツカとベッドまで近づくと、クレアの顎を掴んでいるハンジのてをパシッと払いのけた。



「い、いやだなぁ〜これはほんの冗談だよ冗談!アハ!アハハハハ!!」


「え?ハンジさん…じゃあコレって…」


「クレアがあまりにも強引に起こしに来た上にメチャクチャ可愛く報告してくれるから!ついついからかいたくなってしまったんだよ!!だからリヴァイもそんなに目クジラ立てない立てない!」



ハンジはケラケラと笑いながら“まぁまぁ”とリヴァイの肩を叩いた。



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