第45章 プレゼントは奇行種
お互いがお互いの胸の内を分からぬまま満足していく姿は誠に滑稽だ。
しかし、それでも互いに納得し満足しているのならそれはそれで良いのだろう。
「あぁ…へいちょう…あぁ……はぁん…!いやぁ……」
ここが兵舎ではない場所だと思えば思うほど、クレアは漏れ出る声をおさえる事ができず、大胆になっていく。
リヴァイも打ち付ける律動を激しくすればする程クレアはみるみると淫らに甘い声を上げ乱れていくため、もっと鳴かせたいとばかりに動きを加速させる。
頬を染め、湿った吐息を吐きながら必死に快感を受け止めるクレアの姿にリヴァイの興奮はぐんぐんと高まる一方だった。
クレア……今は、今だけは俺の思うがままだ。
へいちょう……今だけはその全ては私のもの。
心の中で呟きながら、熱い視線で見つめ合えば同時に込み上げてくる絶頂感。
リヴァイは官能的なクレアの自慰を見つめていたせいで相当焦れていた。
そのためかいつもより早めに射精感がおさえられなくなってしまった。
クレアはクレアで達したばかりですぐに挿入されてしまったためもうすでに限界は越えていた。
後は2人でその想いの果てを存分に堪能するだけだ。
「あぁ……いやぁ……へいちょう…へいちょう…気持ちいい……もう…わたし…がまん…できません……」
「我慢なんか…するな…イクならイケ……」
リヴァイは打ち付ける速度を緩めることなくクレアに覆いかぶさり抱きしめると、耳の裏辺りに舌を這わせてキンモクセイの香りを吸い込んだ。
その甘く切なく香る香りは、リヴァイの情欲に拍車をかける。
「いやぁぁん……そんなとこ…ダメです……」
リヴァイの吐息が鼓膜を震わせゾクリとした感覚が走ると、もう込み上げてくる快感の波を我慢することができず、クレアは甲高い嬌声をおさえることなく上げると、大きく背中を弓なりにしならせた。
「あ…あ、あ、いやぁ……へいちょう…もう…わたし……イッ…ちゃう…あぁぁ…!」
目に涙を溜めてすがる様にリヴァイの背中に腕をまわすと、クレアはビクビクと身体を震わせ絶頂まで達してしまった。