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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第7章 調査兵団とハンジ班と時々リヴァイ




リヴァイの後を黙ってついていくと、地下の薄暗い部屋の前で止まった。


「入れ。ここは…まぁ、簡単に説明すると、資料室だ。」


「資料室…ですか?」


「あぁ、団員の名簿や、壁外調査の記録など色んな物が保管されている。通常、一般の兵士は入れない。」


一般兵の入れない地下の資料室なんて、埃っぽい部屋を想像していたが、中はキレイに整頓されていて、とても清潔だった。

大きめのテーブルと椅子があり、そこに座ってるように言われると、リヴァイは奥の方から大き目の木箱を持ってきた。


中を覗くと、文庫本の様な物が何十冊も入っている。


「兵長、これはなんですか?」


「これは、馬手帳だ。」


「馬手帳?」


「あぁ、各馬1頭ずつに必ず馬手帳が1冊あるんだ。それには両親の名前から生年月日、出身地、最初に調教をした人間。かかった怪我や病気、性格、ありとあらゆる情報が記録されている。」


「は、はい………」



「今から4つにわけるから言われたとおりに並べていけ。」


「はい!」


手帳に記載されてる名前を確認しながらテキパキと分けていく。
馬の名前はあらかた頭に入っていたので、慌てずにすんだ。



「本題はここからだ。まずこの5頭。手帳を見てみろ。こいつらはデイジーと同じ両親から産まれてる。同い年ではないが、父馬が温厚で従順だったんだ。それに壁外調査で何年も活躍した馬だったから、引退後は種馬になったみてぇだな。性格はデイジーとよく似てる。この5頭はデイジーと同じやり方で問題ないだろう。」


「はい…」

クレアは必死にリヴァイの説明をメモに書き記した。


「次はこっちだ。こいつらは、どちらかというと神経質な方だ。焦った気持ちで乗るのは禁物だ。まずは愛撫しながら声をかけてやれ。ムチは使わなくていい。」


「逆にこっちはテンションが上がりやすいタイプだ。お前の脚で制御できないなら最初は拍車とムチを使ってもいい。ビシッと調教してやれ。」



「そして最後のこいつらは若干マイペースだ。脚で命令が伝わらなければこいつらも最初は拍車を使ってもいい。」


「お前の乗り方は悪くない…ただ馬も、お前みたいな小さいやつを乗せるのが初めてで、戸惑ってる。お前がちゃんと理解する姿勢を見せればすぐに馬も言うことを聞くようになるから大丈夫だ…」




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