第44章 その奇行種、舞姫
それにクレアは前回の壁外調査でフレイア達を失い、いきなり1人ぼっちになってしまったのだ。
この所は見かけても真顔でいることが多く心配していた。
だが、リヴァイもハンジと同様にこの調査兵団の幹部だ。訓練に大量の執務、臨時会議が重なり中々一緒にいてやる事ができなかった。
そう考えると、今のクレアには心許せる者たちと、心置きなく楽しく過ごす時間が必要だとリヴァイは思った。
本音はクレアと2人きりで過ごしたかったが、ここはクレアの提案にのるべきだろう。
「クレアはそれでいいのか?」
「は…はい!!皆さんとご一緒に兵長のお誕生日をお祝いしたいです!!」
クレアがそうしたいのなら何も問題ない。
リヴァイはその提案を喜んでうけることにした。
「分かった。お前がそういうならそうしよう。ハンジにも了解したと伝えておけ。」
「は、はい!ありがとうございます。」
話は終わり、さて仕事の続きをと思ったクレアだったが、何故だが身体を起こすことができない。
「あ、あの…兵長?」
「あ?なんだよ…」
「えっと……起き上がれないんですが……」
「まぁ、そうだろうな。」
悪びれる様子もなく、そしてどくつもりもないらしい。クレアは何となく嫌な予感がした。
「兵長?お仕事…しましょ?」
「…悪いが、そんな気分ではなくなった。」
「えぇ?!!キャア!……んん!!」
起き上がろうとしてた上半身を力任せに押され、再びソファに沈められてしまうと、リヴァイはそのままクレアに唇を重ねて、深く深くその中を堪能した。
「……はぁ…あ、あの兵長…いったい…あっ!!あのっ!!」
今度は慌てふためくクレアに構うことなく、シャツのボタンを外し始めてしまう。
リヴァイは何をする気なのだ。
「ま、待って…待ってください!!いったいどうしちゃったんですか!?」
「どうもこうもない。我慢できなくなっただけだ…」
実にシレッと言ってのけるリヴァイにクレアの頭はパニック状態だった。