第41章 奇行種の瞳が映したモノ
「私のこの手は…大切な親友をいたずらに苦しめ続けたんです!!…あぁぁぁ…!もう………自分のエゴを優先させた自身の判断も、この手も……もう信じられません……悔しくて…やるせないです……あぁぁぁ…!!!」
「クレア……」
幹部会議で、死亡した兵士の名前のリストの中には、フレイアの他にリリアンとアンドレの名前も書いてあった。
慕われていた後輩に親友を、一気に失くしたクレアの心情は計り知れなかった。
しかしリヴァイも同様に、大切な仲間を2人も自身のミスで失くした過去がある。
あの時の自分の心情を思い出せば、クレアの気持ちも想像できない事もない。
すぐに立ち直らせる事はできなくても、リヴァイはせめてその悲しみに震える身体を抱きしめてやりたかった。泣き崩れるクレアに再び腕を伸ばすも激しく首を振られてしまう。
「…私は…私は………兵長に抱きしめてもらう資格なんて…ありません!!だって…だって…フレイアは…私のせいで……あぁぁぁ……」
「そんな事はない。いいから一度こっちに来い…」
「いやぁ…!!」
リヴァイは自暴自棄になってるクレアを落ち着かせようと腕をのばすが、自身を責め続けるクレアは激しく抵抗し、リヴァイの胸に飛び込むことを許さなかった。
「おい…!いい加減にしろ!」
「ダメ!ダメなんです!私だけ…兵長に甘えるわけには…」
「なんでそうなるんだ?………ック!!」
片腕を掴んで抱き寄せようとしても、振り払おうとした片手の指先が思い切りリヴァイの目の下を引っ掻きかわされてしまう。
「私は…フレイアの事を親友と思っておきながら、本当の願いさえ分からなかった…今も分からない…最低です…」
「クレア…そっちがその気ならこっちもそのつもりで行くぞ…」
リヴァイは引っ掻かれて少し血の滲んだ目の下を軽く手で拭うとクレアをその鋭い三白眼で睨んだ。