第7章 調査兵団とハンジ班と時々リヴァイ
「待てハンジ、早まるな!もう少し様子を見てみよう。万が一誤解だったら、あのリヴァイのことだ。確実に削がれるぞ…」
「うう……」
この状況で様子をみるだー?確実に黒だろ!
ハンジは恨めしくミケを睨んだ。
そうしている間にも…
「(い、痛いです……、こんなのもう無理ですぅ…)」
「(うるせぇ、もう少しだから我慢しろ。)」
く、くっそーーー!!!
何だ?リヴァイ!お前のナニはそんなにでかいのか?!いや!今はそんなことはどうでもいい。嫌がるクレアに……そんな無理矢理に……
私はお前がそんなヤツだとは思わかなったぞ!
「(あぁぁ……へ、兵長……熱いです。身体が熱いです…)」
「(馬用だからな…当たり前だ。)」
は??なんだ?馬用だ?
馬並み?
馬のでナニをやらせようとしてるんだ!
あぁ!もう我慢できない!リヴァーイ!ゆるさーん!
だがミケが後ろから制止したため、突入することができず、ハンジは脚をバタバタさせていた。
──一方リヴァイ執務室──
痛がるクレアになかば強制的に薬を塗ったが、効果は確実に期待できるのだ。
明日の訓練ではそこそこまともに動けるだろう。
リヴァイがチューブのキャップをしめていると、何やら外が騒がしい。
クレアはまだ、無理矢理塗り込まれた激痛に悶えていた。
外の様子には気付いていないようだ。
「終わりだ。さっさと服を整えろ。」
後ろから下着のホックをつけてやり、部屋着を肩まで戻してやると、リヴァイはツカツカと自室の扉まで向かった。
「…………………?」
バタン!
そこにいたのはミケに羽交い締めにされたハンジだった。
「お前ら、ここで何してやがる、うるせーよ。」
「リヴァーーーイ!!私は見損なったぞ!根はイイやつだと思ってたのにぃ!」
ミケを振りほどくとハンジはリヴァイの胸ぐらに掴みかかった。
「おい、クソメガネ、ミケ。これはいったいどういう状況だ…」
ミケは完全な誤解である可能性が高いと察知し、軽く両手を上げると、深くため息をついた。
ハンジも乱れのない兵服を着ているリヴァイの姿を見て、少し拍子抜けをする。
中を覗くと、部屋着で涙目になっているクレアがいた。