第7章 調査兵団とハンジ班と時々リヴァイ
リヴァイが横目で見ると、クレアは顔を赤くしながら脚を開き、両手を捲りあげたスカートの中に入れて悶ているではないか。
時々喘ぎ声の様な声ももらす。
もうこの情景は、もしかしなくても、好きな男を想って自慰をする女にしか見えない。
リヴァイの理性もそろそろ限界であろうか?
しかし、脚は一通り塗り終えたところだった。
クレアはリヴァイの方を覗き込み、涙目で訴える。
「兵長………これ、硬いので、塗り込む時痛いです……」
蒼い瞳をパチパチと瞬きさせながら見つめてくる。
こいつは……襲われてぇのか……
「おい奇行種、お前は誰にでもそういう顔をするのか…?」
リヴァイは思わずクレアの顎を掴むと自身の方によせた。
この無防備で理性をぶち壊すような顔を、他にも知っている男がいるのかと思うと、妙に苛立ってきてしまった。
「???!!そ、そういう顔とは、どういう顔のことでしょうか……あ、あの、兵長といると、いつも初めての事ばかり起こるので……いつも戸惑っています。なので、たぶんですが、“そういう顔”というのは、兵長しか見ていないかと………」
リヴァイがなぜ苛立ってしまったのか、クレアにはまったくわからなかった。
「そうか…」
完全な無自覚か…逆にたちが悪いな…
だが、「兵長しか見ていないかと……」、クレアのこの言葉のおかげか、苛立っていたリヴァイは少し冷静さを取り戻すことができた。
「まぁいい。わかった………ほら、背中と腰は手伝ってやるから、さっさと脱げ。」
リヴァイはクレアの部屋着の前ボタンに手をかけ外しだした。
「ちょっ!ちょっと待ってください!兵長!自分でやります。」
クレアは思わずリヴァイに背中をむけてしまったが、お構いなしだ。
「遠慮しなくていい、さっさとしろ」
リヴァイはクレアの背後から手をまわし、胸のあたりまでボタンを外していった。
後ろから包み込まれるような体制になり、クレアの思考は爆発寸前だ。
「ちゃんと前押さえておけよ。」
そう言うと、両肩をズルっと下におろされ、真っ白な背中があらわになった。