第7章 調査兵団とハンジ班と時々リヴァイ
しかし、リヴァイの自室に入るなど、とても緊張する。クレアは身体をギクシャクさせながら中に入った。
中を見渡すと大きいベッドに小さめの机に椅子、ソファー、簡易キッチン、執務室に似たような作りの立派な部屋だった。
「おい、奇行種。さっさと脱いでシャワー浴びてこい、そこの奥がシャワー室だ。」
「え?どういうことですか?さっぱり意味が……」
「ったくうるせぇな。シャワー済ませねぇとできねぇだろ。」
「で、できないって何がですか?!」
リヴァイは一体何をするつもりなのだ?
シャワーを済ませて男女がすることといえば、どんなに頭を捻っても1つしか思い浮かばない。
クレアは経験は無かったが、知識としてはどんなことをするのかくらいは知っている。
変な想像だけが先走りしてしまう。
「おい……またやらしい事考えてたな。そんなにヤリてぇのかよ。」
「ち、ち、ち、違います!!シャワーお借りします!」
クレアは思いっきりシャワー室の扉を閉めた。
リヴァイの考えていることが全くわからない。
でもあそこまで言うのだ。なにかいかがわしい事を考えているようには見えない。
クレアは思い切って服を脱ぎ、シャワーを浴び始めた。
──ザァァァァァァァァァァ──
シャワー室の扉が閉まってからは、すぐにお湯の流れる音がしだした。
リヴァイはあるものを手に持ち、ソファーに座りながら、シャワーを浴びている人物が出てくるのを待つことにした。
…しかし、よくよく考えればすごい状況だ。
自室のシャワー室の扉の向こう側では、あのクレアが一糸まとわぬ姿でシャワーを浴びているのだ。
だいぶ前になるが、リヴァイは一度クレアを考えながら、自慰をしてしまったことがあった。
今更ながらそんな過去を思い出してしまい、下半身に余計な熱が溜まり始めてしまった。
見えないという状況は、よからぬ妄想が広がってしまい、全裸の女が目の前にいることよりやっかいだ。
「クソッ、早くでてきやがれ…」
そう思った矢先、シャワーの音が消えた。
扉の向こうではガサガサと着替えてる様な音がする。
髪が長いからだろうか…なかなか出てこない。
リヴァイが少し焦れたところで、少し遠慮がちにシャワー室の扉が開いた。