第39章 嗚呼、我が愛しき分隊長
「あ…あの…兵長……」
「ん?どうした?」
ふとクレアの顔を見ると様子がおかしい。
顔を真っ赤にしたままで今にも泣き出しそうだ。
少しやりすぎただろうか…
「わ、私が悪かったのは分かりました…これからは気をつけます……でも…ヒドイです…」
「……なにがだ?」
「これだけ兵長の事好きだと言わせておいて……その…あの……」
クレアはうっすらと涙を浮かべながら無意識に膝を擦り合わせていた。
「……!?」
まさかとは思うが……
「なんだよ、欲しくなったのか?」
クレアはリヴァイの言葉にピクリと肩を動かすと何も言えなくなってしまった。
「なんだよ…図星かよ。」
「そ、そんな言い方しないで下さい……こんな風に押し倒して……兵長への想いを言わせておいて……私……火がついてしまった自分を鎮める方法なんて……しらないんです……このままハンジさんの部屋なんて…行けません……」
一筋の涙が頬を伝うと熱のこもった視線がリヴァイを見つめる。
熱を燻らせたクレアにそんな事を言われてしまえば、今度何も言えなくなってしまうのはリヴァイの方だ。
……ふざけんなよ奇行種……
……どこまで俺を振りまわせば気が済む……
リヴァイは解いてやろうとしたクラバットをさらにグッとキツく結び直すと、抵抗できないクレアの唇を奪い舌を絡ませその口内をくまなく貪った。
「んん……ふ………んん……!!」
リヴァイの舌の感触にクレアはたまらずに身体をよじりながら吐息を漏らした。
「はぁ……クレア……お前はどれだけ俺を振りまわせば気が済むんだ……」
「あ、わ、私は…兵長を振りまわしてなんか…いません……キャッ!!あぁん!!」
「ハッ、無自覚かよ…本当に…お前は手に負えない奇行種だ……」
リヴァイは眉間にシワをよせるとクレアの下半身に履いている兵服のズボンを手早く脱がせて放り投げた。