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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第38章 “キミ”という存在







「あぁ……タリア……!」




「んん……あぁ……モブリット……」




自身の太腿を抱えられ、激しく滾った男のモノを打ち付けられてしまえば、タリアとて女だ。

息を上げその快楽に溺れてしまう。



切なく自分の名前を呼びながら自身の中で暴れているモブリットに、タリアの胸はギュッと締めつけられた。

今日はいつも呼んでいるモブリットの想い人の名が出てこない。

腰を打ち付けながら必死に自分の名を呼んでいる。


タリアは何故だが涙が込み上げてきたがすんでの所で堪えた。


堪えられたはいいが、激しい律動にゾクゾクと浮き上がってしまいそうな絶頂感が急速に襲いかかる。




「はぁ……はぁん……もうダメ……モブリット…わたし…イ…キそう!!」



「タリア……すまない…俺も…もう限界だ…!」



「いいの…!そしたら一緒に…イッて……あぁん!!」



堪えた涙を引っ込めようと必死にかぶりを振りながら訴えると、モブリットももう限界の様だった。



「あぁ…あぁ…あぁ!イク…イク…イッちゃう!!」




「……ック!タリア……」




タリアが肩を掴みビクビクと身体を震わせると、モブリットも溜まりに溜まっていた欲望を勢いよく胸元に放ち吐精した。




結局モブリットは最後まで一度もタリアを“ハンジ”と呼ばなかった。











「はぁ……はぁ……タリア……」


モブリットは不思議な気分だった。

いつもここに来る時はハンジに真似たタリアの手ほどきにより、その叶わぬ想いを慰めてもらっていた。

モブリットもここに来る時だけは何も隠すことはしなくていいという開放感からか、ハンジにそっくりなタリアを脳内でハンジに変換をし、疑似体験をすることで、溜まった欲望を発散させていたのだ。



だが、壁外調査で自身の身を健気に案じてくれていた姿を見せられたら、何故だがタリアをハンジに重ねて交わる気分にはなれなかった。






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